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広州 3日目 鸿星海鲜家・・成金趣味な海鮮レストラン

クルーズを8時過ぎに終えた僕らは、何度か通りがかって気になっていた海鮮料理のレストラン、鸿星海鲜家 hong2xing1hai3xian1jia1 に向かった。珠江沿いにあってえらく賑わっている。外観は撮ってないが、ポルシェやフェラーリが横付けされた平屋風の巨大なレストランがいかにも成金っぽい感じではある。ちなみにチェーン店が香港や晴海トリトンにもあるようだが、少なくともトリトンのはまったく雰囲気が違う。

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こういう店を見ると、現代の中国の海鮮料理に対するスタンスがなんとなく理解できる。たくさんの水槽に活けの魚介がいて(写真は水槽の一部)、それを品定めしつつ購入し、そこで料理方法も決めるところに愉悦を覚えるわけだ。ぜんぶ生きているから日本より新鮮じゃないかと思うかもしれないが、そう単純じゃない。日本の築地システムは魚の鮮度がいい時に的確にシメて、場合によっては血抜きをし、洗練された冷蔵と流通システムで産地と築地と店を結んでいる。そのへんがなんというか、中国はテキトーだ。例えば水槽の水が臭ければ、そこで生かされた魚は時間とともに臭くなっていく、そういうのが多いのだ。

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それはそうと、どんな魚介があるのかちょっと紹介しよう。写真は石斑鱼 shi2ban1yu2 という中華料理の代表的な高級魚で、ハタの仲間。日本でも超のつく高級魚だが、これだけ流通しているということは養殖が多いんじゃないだろうか。

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伊勢海老みたいなエビ。手前の手を見てもらうとサイズがわかるかもしれないが、尾っぽからヒゲの付け根までで50センチ以上あるお化けエビだ。

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こんなエビも。これも50センチオーバー。

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もちろんカニも。こういう海鮮料理店では上海蟹じゃなくて、海のカニで、青蟹とか呼ばれている種類だ。

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僕らも大好きなシャコも。写真のシャコで黒電話の受話器より一回り大きいぐらい。値段は1匹で2000円弱する。

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貝もいろいろ。写真は高級な本ミルではなく、白ミル(ナミガイ)だと思う。

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アゲマキ貝?

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アサリに似た二枚貝。この辺はグンと安い。

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海蛇も。

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ワニ。実は広州、庶民もワニを食べるようで、後で街中で売られているワニも紹介することになる。

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ゲンゴロウ(笑)。でかいバケツに入っていて、ふたを開けると猛スピードで旋回してます。

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さて料理だ。まずはハタ・・と言っても値段の張る石斑鱼は避けて、もう少し安い魚種。腐ってもハタの仲間、皮下にはたっぷりとゼラチン質を蓄えているが、美味しいかというと、魚の鮮度なのか水なのか料理なのか、それほどでもない。一匹2000円近くする魚だけに寂しい。

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シャコも清蒸(蒸し料理)で頼んだが、どうにも?な料理だ。

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アワビの小さい版とも言えるトコブシも味がない。鴨川の鮨屋さんでトコブシを肝と一緒に握ってくれる店があって大好きなのだが、そんな期待はみごとに裏切られた。

他の料理も頼んだのだが、テンション上がらず写真はない。鸿星海鲜家、お金があれば糸目をつけずに高級食材をバンバン頼めるだろうから、会社の接待とかで訪れるなら面白おかしいかもしれない。でも黄沙市场と鸿星海鲜家と、二回連続で外した僕らとしては、広州=海鮮、高級中華=海鮮というのは違うんじゃないかなというのが正直な感想だ。それに日本の海鮮料理だって、水槽から活けの魚を掬って料理する店とか、大した店じゃないでしょ。もう一度言おう、広州の美味しいはこんなんじゃないのだ!
by tadodays | 2016-02-17 21:52 | 広州旅行
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